齋藤康一写真展 昭和の肖像

 きょう、ノルディックスキーを楽しんだ帰路、歩いて自宅への中間地点にある東川文化ギャラリーに立ち寄った。齋藤康一写真展 「昭和の肖像」を鑑賞させていただくためだった。

写真家斎藤一康.jpgエッセイスト、映画評論家植草甚一の肖像組み写真を背に写真家、齋藤康一氏とツーショット。ご勿体ないことです

 入場料100円を支払ってギャラリーに入ると、写真家が入場者を案内して自作の前で一緒にスナップを撮らせていらっしゃる。その姿を見るだけでこの人の被写体と向き合う姿勢がわかった。ていねいで優しいのだ。

 芸術家、学者、文学者、書家、アスリート、写真家ら、昭和を支えた100人の肖像や生きる姿が切り取られている。ぼくが名前も知らない人は5人だけだった。芸術家が2人、哲学者が1人、写真家が2人。あとの方々の業績は一応存じ上げている。
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思い切って、写真家に話しかけた。「昭和の時代を切り取るにふさわしい巨人をこれだけたくさん撮られているんですね。驚きました」。「いま東川日本語学校で日本語教師をしていますが、もともとは新聞記者で、海外勤務しているころ、メモ代わりにたくさん写真を撮りました。プロの写真家の作品を鑑賞することも大好きです」。聞かれてもいないことをしゃべって自己紹介した。

 続いて「変な質問をするんですが、どのくらいの数のカットから一人1枚の写真を選ばれるのでしょうか」と質問。答えは「そんなに多くはありません。すべて(雑誌などの)依頼された仕事です。与えられたページ数から、おのずと撮る数も決まってきます」というようなことをおしゃった。

 展示されている昭和の巨人の中でも、ぼくは植草甚一(1908〜1979)がすきだ。そこで本などがうずたかく積まれている書斎で撮ったJ.Jの組み写真を背に、写真家と2ショットで写真を撮ってもらうことになった。撮ってくれたのは写真家の娘さんだ。

言い記念になりました。

 写真家斎藤康一氏のプロフィルなどについてはチラシをスキャンしてここに添付します。1930年生まれ、ぼくより13歳上。4月1日のお誕生日で89歳になられる。きょう、お目にかかってとてもそうは見えない。背筋伸び矍鑠とされている。アルペンスキーは1級の腕前だと、きょうお聞きした。


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