ハブる=仲間はずれ。初めて知ったことば

 きのうの日本語勉強会で、韓国人女性教師のチョー先生が、「ハブるってどういう意味ですか」と、主宰者のH先生に質問。H先生は「仲間外れにするという意味の若者ことばですが、一時流行っていまはもう使わなくなっているようです」。へえ、そんなことば、流行っていたことも知らないから、当然のことながら、いつすたれたかもぼくは知らない。


インターネットの「若言辞典」で「はぶる」を検索した。
ハブるは仲間外れにする、省く、無視する、拒否することを意味する若者言葉です。同じ意味の言葉では、「ハブ」・「ハブく」・「ハブにする」があります。ネットでは、ネタとして自虐的に使ったり、物に対しても使うことがあります。また、「ハブられる」・「ハブにされる」・「ハブになる」は、仲間外れにされる、拒否されるという意味です。つまり、ハブるという表現は、仲間外れにする側の言葉で、ハブられるは仲間外れにされている側の言葉になります。「ハブる」は昔から若者を中心に使われている言葉でしたが、現在でも死語になることなく、年代を問わず使われているようです。

勉強会での話題は「はぶる」から「いじめ」に発展した。

Zoomを使った勉強会でとびぬけて年長者のぼくは「子供時代(昭和20年代後期~第30年代前期)、いじめる、という動詞はあったが、いじめという名詞はなかった。単純に一人が一人をいじめることだった。その後、いじめと名詞化したのはいじめ行為が頻繁になったのと、多人数による一人へのいじめへと陰湿化したためではないか」と仮説を披露したが、あまり反応がなかった。世代による言語感覚jのちがいなのだろうか。

H先生は「ハブるはももう聞かなくなった。消えたののではないか」とおっしゃった。そうであればよいが。死語になったかどうかはつまびらかではないが、いやな言葉であることには相違ない。

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