国民を愚弄する「国葬」はアンシャンレジームの遺物

ここ2か月、安倍晋三氏の国葬に異を唱えてきたが、首相の空虚な答弁を聴くうち、悟った。国葬そのものが主権者を愚弄する「アンシャンレジーム(旧制度)の遺物」なのだ。

8日休会中の国会衆参両院で開かれた岸田首相の「丁寧な説明」を聴いた。77年経った民主国家に、人間の死に序列つける国葬など無用であり、時代錯誤も甚だしいと痛感した。家人も言った。「コロナで庶民はどこも『家族葬』なのに」。こっちの方が至言だ。

その後、自民党が公表した旧統一教会とその関連団体との関係点検結果で、179人の同党国会議員が「接点あり」と答えていることが分かった。

 点検には旧統一教会関係の「元締め」だった安倍晋三氏は点検対象から除外。国会での岸田答弁でも、不問に付したことが分かった。死者に鞭うつな、を口実に、核心を避けて通る意図は明白。

 一強自民の実態があらわになった。旧統一教会と「ズブズブ」(下品な表現だがピッタリなので使わざるを得ない)の関係。これでも国葬を強行突破する狙いはなにか。日本は一体どうなってるんだ。



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