スキーマとは

いま、以下のようなことを勉強しています。これを読む方々には何の関係もございませんが。いままであいまいに使っていた語彙、用語でさえ、辞書や専門書を頼りに、論理的に解釈して次の論理展開に結びつける、厄介な学問の迷路に迷い込んだようです。

 認知言語学の用語である「スキーマ」は人間の記憶の中に蓄えられた概念の集まりであり、過去の知識が構造化されたものをいう。例えば「家」というスキーマには寝室、台所、書斎、居間といったサブスキーマを持ち、それぞれのサブスキーマ、例えば「居間」も壁、天井、窓といったサブスキーマを持つという階層構造を持っている。

 レストランに行って座席に案内され、料理を注文し、ワインを飲みながら食事をし・・・といった情景を思い浮かべる。これは「レストラン」の「スプリクト」である。人は新しいものに出会うと、今までの経験や知識、つまりスキーマを活用して理解を助ける。外国語学習ではスキーマを活用する指導法が有効とされる。

 ところで「概念」とはなにか。ものごとの概括的な意味内容。形式論理学でものごとの本質をとらえる思考の形式。個々に共通する特徴が抽象によって抽出され、それ以外の性質は捨象される。

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