引き続き経過観察にひとまず安堵-検査入院Ⅱ

北海道大野記念病院(札幌市西区)に検査入院中のきょう午後、カテーテル検査を主導したK医師と面談、検査結果の説明を受けた。結論をいえば、「脳硬膜動静脈瘻」発症が判明直後のカテーテル検査(2012年2月21日)から状況は大きく変わっていない。つまり、脳の静脈に血液の逆流はなく、脳出血などの危険性の兆候はない。因って年に1回程度のMRA検査による経過観察を継続することになりました。

132987678788813210854_IMG_0282-2.jpg▲2012年2月にK医師からいただいた脳動静脈瘻のカテーテル検査結果。9年後の今回もほぼ同様なので、UPしておきます
IMG_4060.jpg▲カテーテル検査から一夜あけた。午後からのK千先生の説明を聴くまで、この病室で、iPad遊びしながらも気が気でなかった


上の写真は、いまからちょうど9年前の2012年2月21日、当時中村記念病院でカテーテル検査を受けた時、診察と検査していただいた説明文書。今回も同様の所見だとK先生から口頭説明を受けた。


別途、月21日、ネットで調べたところ、「中高年に発生することが多いですが、年間発生率は100万人に3人程度と珍しい病気です。頭のけがや手術、静脈の閉塞、感染などの後天的なものが原因と考えられています。しかしまだはっきりしたことは分からず、ほとんどが原因不明で発症するため、この病気を予防する方法は今のところありません。」(済生会横浜市東部病院 稲葉真・脳神経外科・脳血管内治療科部長)

 
 今年1月、3年ぶりにMRA検査を受けた撮影画像に、3年前と同じ部位に、これまで見られなかった新たな静脈が浮かび上がった。「以前見えなかった静脈血流が見えるのは、静脈内の新たな逆流が疑われる」とのK先生の判断でMRAより詳細な画像が得られるカテーテル挿入によるX線撮影になった。

いよいよ、症状は次のステップにはいったか。正直にいえば、カテーテル検査直前までぼくは静脈血の逆流の予兆を半ば覚悟した。
 今回は杞憂におわったものの、今後は最悪の事態も考えておかなければならない。

K先生は「血液逆流の兆候があれば、患部の血管の遮断措置で対応できるが、これまで同様、病変の近辺に正常に流れる静脈が認められる。1月のMRAで疑われた新たな逆流は、今回の精度の高いカテーテル検査では所見はなかった。従って根治的な治療をめざして想定外のリスクを招くこと避けたい」とこれまで通りの見解。

説明には「治療には家族の理解も」とK先生の指示で家人も1時間近くかけて自宅から駆け付けた。ぼくもほっとしたが、テキもほっとしたらしい。「この頃遺族年金のことを調べたりしていたから」とは帰宅後の述懐。

 今後の方針として、経過観察の継続のほかに、耳鳴りの状況が変わるなどの異変があれば、直ちに連絡するよう指示を受けました。

 ぼくの右耳にはジーンという耳鳴りのほかに、ズシン、ズシンという、心臓の鼓動にシンクロした耳鳴りが通奏します。後者の拍動型耳鳴りとはこの10年来の付き合いです。

うるさいと言えばうるさいが、これが定期的に鳴っているうちは、静脈血の逆流がない証拠、と思うことにします。

 いやはや、お大師さまならぬ、厄介な病(やまい)と同行2人になったものだ。

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